Girls in 10 Color's


Girls10 Short Story
by Oyassan1958
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31
カテゴリ
以前の記事
お気に入りブログ
メモ帳

Janis Gray

はい!
おやっさんです。
短編小説Girls in 10 colorsの続編です。

[Janis Gray]

「Tom!そんな格好して、どちらへお・で・か・け?」
裏口からこっそり抜け出そうとしていた僕の肩越しにJanisの声がする。
「いや?え~っと、今日はSamの家でジャグジーパーティーがあるんだけど・・・・。
言ってなかったけ?
確か先週の初めにSamから連絡があって、男ばかりで集まるんだ・・・・。
ほら、Jimって覚えてるだろ?
あのドーナツ屋の息子!あいつ兵役を終えて、こっちに帰ってくるんだってさ。
そんなわけで、みんなでジャグジーって魂胆さ。Janisも来る?」
よくもまぁスラスラと言い訳ができたもんだと、心の中で感心していた。

「いいことTom!SamとJimとジャグジーなんてウソに決まってるでしょ!
昔あんたが酔っ払ってジャグジーで
溺れそうになって、助けたのは誰だっけ?
その時あんたは、もう絶対ジャグジーは入らないっていってたわよ!
そんなあんたが3人でジャグジーですって?フン、見え見えのウソよ!
何処へ行くのかはだいたいわかってるんだから。」

あちゃ~!完全にばれていたのか。Samの奴がちくりやがったのか?それともJimか?
あれほど内緒にしとけよ!とクギを刺していたのに。
僕たち3人は、秘かに計画しているハワイでしか見ることの出来ないMoonbow Tour・・・。
そう、月明かりによって虹が出る不思議な現象。
そのツアーにJanisを含めて4人で行く計画の打ち合わせ。
今ばれてしまうと、元も子もない。

「ごめんJanis!実はジャグジーの件はウソ・・・・。で、どこに行くと思ってるの?」

「フン。あなたのことだから、またSamと二人でSunset通りのRoxyにでも行くんでしょ!
別に行くのはいいけど、70年代サウンドはもう過去の遺物よ!
いつまでも、お気楽Westcoast Soundばかり聞いていると脳みそが溶けちゃうわよ・・・。
ほら、また口が開いたまま!その口、ほんとしまりが悪いわね。
もうちょっと、シャキとすれば!」

僕はポカ~ンと口をあけたままJanisのGrayishな長い髪を見つめている。
まるで、シルバーウルフのような長い髪・・・。
僕はこの髪の色に恋したんだろうか?
きっとそうに違いない。
それほどまでに、美しいシルバーウルフヘアー・・・・。
おもわずJanisの髪に触りたくなる衝動を抑える。

「昔と変わらずいい髪だね。」

そういうと、Janisは少しはにかんだ。

「あら?この状況でそんなことをいうの。でも嬉しいわ・・・・。
ところで、ほんとはどこにお・で・か・け?」

例の計画をここでばらすのは早すぎる。
どうしようかと考えていたときに、ふと窓を見る。
そこには、ありえない光景が・・・・・。

月夜に照らされたMoonbow。
今にも消えそうなMoonbow。

「ワォ!Janis!観てごらん!月夜の虹がでてるよ・・・。」

Janisの髪が月夜に照らされ光輝いていた。
僕はその髪にそっと触れる。
優しく優しく撫でるように・・・。

しばらくするとMoonbowは、静かに消えていった。

これでハワイ計画は中止だな・・・・・。
---------Girls in 10 colors, To be continued f0151266_1840595.jpg
[PR]
# by oyassan1958 | 2008-05-09 18:45

Barbara Red

はい!
おやっさんです。
短編小説Girls in 10 colorsの続編です。

[Brbara Red]
Barbaraは、もう自由には動かなくなった足を引きずるように歩き
焼き上がったラズベリー・パイと、蜂蜜を入れたコーヒーのカップを二つ持って、テラスに出た。
使い込まれた木のベンチに腰掛けると、森とその向こうの山の麓の町を一望できた。

「やぁ、Barbara!」
馬車でたくさんの薪を運ぶ隣人のJeffが、一息つくBarbaraに声をかけた。
「おや、Barbara?今年も、もうそんな日かい?」
Barabaraはラズベリー・パイの皿を高く掲げて、Jeffを誘う。
Jeffは、ぎこちなく三つめのコーヒーカップをとりに行こうとするBarbaraを制し、
自分でとってくる。
一括りの薪をベンチの脇に置いて、JeffはBarbaraの隣に腰掛ける。

「これ、とっといてくれ。いやぁ、売れ残りだからいいんだよ。
しかし、もう何年になる?40年か?50年か?
つい昨日のようなことにも思えるがね。今でも覚えてるよ。
君とDannyがこの家に引っ越してきた時、
君は…そう、ちょうど今みたいに赤いシャツを着てて、とても綺麗だった。
で、名前を聞いてみてびっくりだ!道理で赤色が似合う訳だ!ってさ」

「そうそう、俺なんかDannyは君の父親なんだと早とちりしちゃってさ。
まるで、田舎町に隠れてるキングとプリンセスみたいだったな。
俺なんかみんなに『絶対あのプリンセスをモノにするぜ!』
なんて宣言しちまって、あとで年の離れた旦那さんだと知って大恥かいたよ」
「懐かしいね。Dannyも君みたいな綺麗で優しい奥さんと
ずっと一緒にいれただけでとても幸せだったと思うよ。ホントさ。
天国に行ってからも、毎年誕生日には愛する奥さんがこうしてパイとコーヒーで祝ってくれる。
そんな幸せなことってあるかい?うちの女房なんて、
俺の誕生日なんか覚えちゃいないぜ?
ヘイ、ミスター?アンタ薪の数を数えられなくていつも余分に売っちまうのに、
自分の年だけはキチンと数えられるのってのかい?ってなもんさ。
まったく、あいつは小学校のときから憎まれ口ばっかりだよ。幼なじみってのは
嫌だねえ。俺も君みたいに若くて綺麗な女房を見つけりゃよかったな」

Barbaraは少し驚いた表情を浮かべ、もう若くはない自分の顔を指差し、笑った。

「あははは!そういやそうだな!俺たちも年を食っちまった。
いや、俺の中ではBarbara Redは若いまんまさ。
あのときの、若くて綺麗なDannyと幸せそうに暮らしているプリンセスのまんまだよ。
いや、今だって綺麗だよ。ホントさ!女房がいなけりゃもうとっくの昔に
プロポーズしてたさ!あははは!…おっと、早く帰らないと女房にどやされるな。
朝はいつも、とっとと行っちまいな!なんて言うくせに、
帰りが遅いと、どこ寄り道してんだい!だぜ?
俺にいて欲しいのか欲しくないのか、わかんねえよな!あははは!
じゃ、またな。パイとコーヒー、ごちそうさま。Dannyによろしく、プリンセス!」

Jeffは帽子を胸に当て、
本物のプリンセスにするように軽くお辞儀をして、馬車に戻って行った。
手綱を持ち胸を張り、もう一度帽子を持ち上げてみせるJeffに、
Barbaraは微笑みながらあごをあげて合図した。
馬を走らせるJeffのかけ声が夕暮れに響きわたり、
蹄と木の車輪の音がゆっくりと消えて行った。
しばらくの間目を細めて夕陽を見つめていたBarbaraは、
思い出したようにコーヒーをゆっくりと飲み干し、
また足を引きずるように家の中に入って行った。

---------Girls in 10 colors, To be continued---------
f0151266_14183084.jpg
[PR]
# by oyassan1958 | 2007-11-11 14:03 | Barbara Red

Marilyn Navy

はい!
おやっさんです。
短編小説Girls in 10 colorsの続編です。

[Marilyn Navy]
「いいかげんにトイレで新聞を読むのはやめてよね!」
ドア越しにMarilynの不機嫌そうな声が聞こえ、
僕は慌てて新聞の求人欄のひとつをちぎりポケットにねじ込むと、
ビートルズのHello goodbyeを口ずさみながらキッチンへと向かう。

「Jack!もう今月から失業保険がもらえないことわかっているの?
毎日毎日昼間からJACK POT BARで飲んだくれてばかりで、
挙句の果てにはLillyの教科書代まで使い込むなんて、なんてクレイジーな人なの!
こんなときに、Hello goodbyeなんか歌ってる場合じゃないでしょ。
もう~情けないったらありゃしない・・・・。
せっかく前の仕事を従兄弟のBruceから紹介して貰ったのに、
3日目で上司の耳からはみ出てる毛が気に入らないといって
ぶん殴っちまうんだもの。なんで上司の耳の毛ぐらい我慢できないわけ?
耳の毛ぐらいで仕事なくすのあなたぐらいよ。
あぁ~、もう軍隊でも入って心と体鍛え直してもらえば、
もうちょっとは考えも変わるんじゃないの。
でもあなたのことだから、1日で脱走するでしょうね。
ほら、またシュガー入れすぎ。コーヒーはブラックで飲むと決めたでしょ。
ほんと何をやっても長続きしないんだから・・・・・。ねぇ、聞いてる?」

適当に頷きながら、僕は甘ったるいコーヒーを飲み干し吸いかけの煙草に手を伸ばす。
煙草の煙がドラゴンのように舞い上がり、僕はボーっと煙を眺める。

「JACK!煙草の煙なんか呑気に見てないで、とっとと仕事でも探しにいけば。
ほら、3丁目のクリーニング屋とこにドライバー募集のポスターが貼ってあったわよ。
昔から車の運転だけは上手だったじゃない!
そうそう、いつだったかキャデラックのオープンカーで二人で旅したじゃない?
覚えてる?忘れた?あの旅はよかったは。確かLillyがまだ私のお腹にいたときよ。
この子はカーステレオから流れてくるロックを聴いて育ったようなもんよ。
え?なに?コーヒーのおかわりが欲しいって?自分で入れなさいよ、自分で!
そこの戸棚を開けたらマカデミアンフレバーコーヒーがあるから。
そうそう、面接に行くならちゃんとした格好じゃなきゃだめよ。
そのT-Shirtsは止めなさい。首なんかヨレヨレじゃないのさ。
いいこと、せめてシャツにするのよ!派手なのはだめよ!無地よ、無地。
ボタンは上まで留めて、髪にも櫛いれるの。
あっそうそう、リステリンでうがいもね。最近口臭がするんだから。」

マカデミアンフレバーの香りに包まれながら、Marilynのマシンガントークを聞く。
ふとポケットに手を入れると、ちぎれた求人広告のきれっぱしに手が触れる。

「ねぇ、Marilyn。今日はここに面接に行ってくるよ。
ほら、中古車販売の納車係りなんだけどさ。しかも、キャデラック専門店なんだって。
さっき二人で旅した話してたよね。そんときキャデラックだったのよく覚えてたよね。
なんかつながった感じ・・・・・・・・・・・・・・。
今度は続けられると思うよ。例え上司の耳から毛が生えていようと、
毛から耳が生えていようと。え?真面目に話しなさいって。
だから、上司の・・・・。もういいんだっけ上司は?
そうそう、キャデラックといえばピンクだけど、僕はメタリックネイビーが好きだな。
また話がそれてるって。そうかなぁ~?けっこう大事なことと思うけどなぁ~。
ほら、よく言うだろ、好きなことは続けられるって!とにかく、今からいってくるよ。
最後にひとついい?僕が家を出てから、去年の誕生日に買ってあげた
あのT-Shirts着といてくれないか?そう、メタリックネイビーのやつ。絶対だよ。」

2杯目のコーヒーを飲み干し、身なりを整えて僕は家を出る。
途中でBruceの家に立ち寄り、今までのことを謝る。

「よう兄弟。今までのことは忘れちまいな。それより、JACK POT BARで一杯やんないか?
え?なんだって?仕事するのか?ほんとだな?よーし、俺が前祝で一杯奢ってやる。
え?なに?今から面接だって?どうりでめかしこんでると思ったぜ!
お前がそんな格好するのは、Marilynとの結婚式以来じゃないか。
どれどれ、シャツはOKだ!靴はどうだ。ななななんだ、それは?
コンバーズはまずいだろ。コンバースは!ちょっと待ってみな。
おれのローファーがあるから履いていきな。おいらの唾で磨けばバッチシのピカピカよ。
あっ面接が終わったらJACK POT BAR に来いよな。待ってるからよ!」

Bruceの家を後にして2丁目の交差点に差しかかる。
シグナルが青に変わりHello goodbyeを口ずさみながら歩き出す。

突然角から信号無視した車が。
メタリックネイビーのキャデラック・・・・・・・・・・・。
狂ったバッファローのように僕に向かってくる。

「メタリックネイビーのキャデラックなんて大嫌いだ!」
Hello goodbye Marilyn・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。

---------Girls in 10 colors, To be continuedf0151266_13461287.jpg-----------
[PR]
# by oyassan1958 | 2007-10-26 13:49 | Marilyn Navy

Jennifer Pink・Stephanie Pink

はい!
おやっさんです。
短編小説Girls in 10 colorsの続編です。

[Jennifer Pink・Stephanie Pink]
JenniferとStephanieは双子だけど、性格は真反対。
姉のJenniferはとても社交的で、妹のStephanieはあまり外には出かけない。
Jenniferの夢は小学校の先生で、Stephanieは20歳で死ぬのが夢。
ある日曜日、Jenniferがハンサムなボーイフレンドを連れて来た。
パパもママもなんだかソワソワして、いつもより高い声で話している。

Stephanieはリビングの壁にもたれて、
Jenniferとボーイフレンドを睨みつけている。
Jenniferはボーイフレンドに、Stephanieを紹介した。
「双子の妹、Stephanieよ。可愛いでしょ?」
Stephanieは顔を真っ赤にして、リビングから飛び出した。
部屋のドアをバタンと閉めて、ベッドに飛び込む。

「双子だぞ?自分も可愛いって言ってるようなもんじゃない!
なんて恥知らずなの?!」
ドアがゆっくりと開くと、Jenniferが不敵な笑みを浮かべて立っている。

「当たり前じゃない。私たちは二人とも可愛いのよ!知らなかった?」

Stephanieはキョトンとして、Jenniferを見る。
Jenniferもベッドに飛び込んできたから、Stephanieは何回か跳ねた。

「ねぇ、Steph?二人で家出しない?」
「え?…」
「今のうちよ。パパもママもあのハンサムなだけで退屈な坊やに夢中みたい」

Stephanieも可笑しくなってきて、二人でクスクスと笑い出す。
パパとママがリビングで、ハンサム坊やの両親の話を興味深そうに聞いている時、
二人は部屋の窓からそっと地上に抜け出す。

---------Girls in 10 colors, To be continued-----------f0151266_1936074.jpg
f0151266_19361850.jpg
[PR]
# by oyassan1958 | 2007-10-14 19:41 | Jennifer Pink・Stepha

Erica Fresh

はい!
おやっさんです。
短編小説Girls in 10 colorsの続編です。

[Erica Fresh]

「hey! 素晴らしい朝が終わっちゃう!
もう起きないとオープニングに遅れるわよ」
夢の中で、Ericaの声が微かに聞こえる。

ボーとした頭を振り、
クタクタになったブランケットから身を起こす。
かなり大規模な予算取りをした
アート・プロジェクトのプランニングが一段落して、
ストレスがピークを2、3回超えてしまった僕は、
昨夜遅くまで仕事仲間と飲んだくれていた。
いつもは食べてしまいたいほど可愛く響くEricaの声も、
その日に限っては大聖堂の中で演奏するガレージ・バンドのようだ。

「んんっ~。勝手にオープンさせとけばいいよ、Erica Big Muff...」

最後についEricaの名前にギターのエフェクターの
名前をくっつけて言ってしまったのが余計だった。
そこから嵐のような数分間を経て、僕はバスルームに放り込まれ、
冷たいシャワーを浴びせかけられる。
「気分はどう、Mr. Hendrix?」
綺麗なBlueのカットソーを着たEricaが訊く。

「どうか許して下さい…」

なんとか無精髭を剃りバスルームを出ると、
あきれ顔のEricaがコーヒーマグを差し出す。
僕はいやらしくも、彼女の機嫌をとろうとする。

「ねぇ、Erica。そのシャツ、やっぱりいい色だね」

彼女の表情が少し和らぐ。
でも、無理矢理起こされてまだ少し不機嫌な僕は、
性懲りもなく最後の抵抗を試みる。

「僕は何を着ていけばいいのか、さっぱりわかんないよ…。
行くのやめようかな?」

Ericaの顔が怒りで真っ赤になり、
彼女の部屋のドアがバタンッ!と音を立てる。
んー、成功の味とこのコーヒーは少し苦い…………、
なんて思ってるその瞬間、ギターアンプの電源が入る音がする。
ブィィィィ~ン…。

「Erica! 僕が悪かった!冗談だよ!」

と叫ぶ間もなく、強烈なディストーション・ノイズが轟く。
ドアの向こうで、Ericaがデタラメな歌を歌っている。
歌詞はどうやら仕事を最後まで全うしない、
中途半端で甘えん坊の男を責めているようだ。
彼女の歌声は、やっぱり食べてしまいたいほど可愛い。

僕はベッドルームに戻り、
彼女のFresh Blueの隣に立つに相応しい
コーディネートを必死で考える。
身支度を整え彼女の部屋をノックする頃には、
僕はもうすっかり目が覚めていて、全てわかっている。
彼女が許してくれるだろうことも、
彼女なしの人生なんて考えられないことも。

---------Girls in 10 colors, To be continuedf0151266_1253159.jpg-----------
[PR]
# by oyassan1958 | 2007-10-06 12:10 | Erica Fresh


最新のトラックバック
ライフログ
検索
タグ
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧