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Girls in 10 Color's


Girls10 Short Story
by Oyassan1958
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Janis Gray

はい!
おやっさんです。
短編小説Girls in 10 colorsの続編です。

[Janis Gray]

「Tom!そんな格好して、どちらへお・で・か・け?」
裏口からこっそり抜け出そうとしていた僕の肩越しにJanisの声がする。
「いや?え~っと、今日はSamの家でジャグジーパーティーがあるんだけど・・・・。
言ってなかったけ?
確か先週の初めにSamから連絡があって、男ばかりで集まるんだ・・・・。
ほら、Jimって覚えてるだろ?
あのドーナツ屋の息子!あいつ兵役を終えて、こっちに帰ってくるんだってさ。
そんなわけで、みんなでジャグジーって魂胆さ。Janisも来る?」
よくもまぁスラスラと言い訳ができたもんだと、心の中で感心していた。

「いいことTom!SamとJimとジャグジーなんてウソに決まってるでしょ!
昔あんたが酔っ払ってジャグジーで
溺れそうになって、助けたのは誰だっけ?
その時あんたは、もう絶対ジャグジーは入らないっていってたわよ!
そんなあんたが3人でジャグジーですって?フン、見え見えのウソよ!
何処へ行くのかはだいたいわかってるんだから。」

あちゃ~!完全にばれていたのか。Samの奴がちくりやがったのか?それともJimか?
あれほど内緒にしとけよ!とクギを刺していたのに。
僕たち3人は、秘かに計画しているハワイでしか見ることの出来ないMoonbow Tour・・・。
そう、月明かりによって虹が出る不思議な現象。
そのツアーにJanisを含めて4人で行く計画の打ち合わせ。
今ばれてしまうと、元も子もない。

「ごめんJanis!実はジャグジーの件はウソ・・・・。で、どこに行くと思ってるの?」

「フン。あなたのことだから、またSamと二人でSunset通りのRoxyにでも行くんでしょ!
別に行くのはいいけど、70年代サウンドはもう過去の遺物よ!
いつまでも、お気楽Westcoast Soundばかり聞いていると脳みそが溶けちゃうわよ・・・。
ほら、また口が開いたまま!その口、ほんとしまりが悪いわね。
もうちょっと、シャキとすれば!」

僕はポカ~ンと口をあけたままJanisのGrayishな長い髪を見つめている。
まるで、シルバーウルフのような長い髪・・・。
僕はこの髪の色に恋したんだろうか?
きっとそうに違いない。
それほどまでに、美しいシルバーウルフヘアー・・・・。
おもわずJanisの髪に触りたくなる衝動を抑える。

「昔と変わらずいい髪だね。」

そういうと、Janisは少しはにかんだ。

「あら?この状況でそんなことをいうの。でも嬉しいわ・・・・。
ところで、ほんとはどこにお・で・か・け?」

例の計画をここでばらすのは早すぎる。
どうしようかと考えていたときに、ふと窓を見る。
そこには、ありえない光景が・・・・・。

月夜に照らされたMoonbow。
今にも消えそうなMoonbow。

「ワォ!Janis!観てごらん!月夜の虹がでてるよ・・・。」

Janisの髪が月夜に照らされ光輝いていた。
僕はその髪にそっと触れる。
優しく優しく撫でるように・・・。

しばらくするとMoonbowは、静かに消えていった。

これでハワイ計画は中止だな・・・・・。
---------Girls in 10 colors, To be continued Janis Gray_f0151266_1840595.jpg
by oyassan1958 | 2008-05-09 18:45
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