Girls in 10 Color's |
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おやっさんです。 短編小説Girls in 10 colorsの続編です。 [Janis Gray] 「Tom!そんな格好して、どちらへお・で・か・け?」 裏口からこっそり抜け出そうとしていた僕の肩越しにJanisの声がする。 「いや?え~っと、今日はSamの家でジャグジーパーティーがあるんだけど・・・・。 言ってなかったけ? 確か先週の初めにSamから連絡があって、男ばかりで集まるんだ・・・・。 ほら、Jimって覚えてるだろ? あのドーナツ屋の息子!あいつ兵役を終えて、こっちに帰ってくるんだってさ。 そんなわけで、みんなでジャグジーって魂胆さ。Janisも来る?」 よくもまぁスラスラと言い訳ができたもんだと、心の中で感心していた。 「いいことTom!SamとJimとジャグジーなんてウソに決まってるでしょ! 昔あんたが酔っ払ってジャグジーで 溺れそうになって、助けたのは誰だっけ? その時あんたは、もう絶対ジャグジーは入らないっていってたわよ! そんなあんたが3人でジャグジーですって?フン、見え見えのウソよ! 何処へ行くのかはだいたいわかってるんだから。」 あちゃ~!完全にばれていたのか。Samの奴がちくりやがったのか?それともJimか? あれほど内緒にしとけよ!とクギを刺していたのに。 僕たち3人は、秘かに計画しているハワイでしか見ることの出来ないMoonbow Tour・・・。 そう、月明かりによって虹が出る不思議な現象。 そのツアーにJanisを含めて4人で行く計画の打ち合わせ。 今ばれてしまうと、元も子もない。 「ごめんJanis!実はジャグジーの件はウソ・・・・。で、どこに行くと思ってるの?」 「フン。あなたのことだから、またSamと二人でSunset通りのRoxyにでも行くんでしょ! 別に行くのはいいけど、70年代サウンドはもう過去の遺物よ! いつまでも、お気楽Westcoast Soundばかり聞いていると脳みそが溶けちゃうわよ・・・。 ほら、また口が開いたまま!その口、ほんとしまりが悪いわね。 もうちょっと、シャキとすれば!」 僕はポカ~ンと口をあけたままJanisのGrayishな長い髪を見つめている。 まるで、シルバーウルフのような長い髪・・・。 僕はこの髪の色に恋したんだろうか? きっとそうに違いない。 それほどまでに、美しいシルバーウルフヘアー・・・・。 おもわずJanisの髪に触りたくなる衝動を抑える。 「昔と変わらずいい髪だね。」 そういうと、Janisは少しはにかんだ。 「あら?この状況でそんなことをいうの。でも嬉しいわ・・・・。 ところで、ほんとはどこにお・で・か・け?」 例の計画をここでばらすのは早すぎる。 どうしようかと考えていたときに、ふと窓を見る。 そこには、ありえない光景が・・・・・。 月夜に照らされたMoonbow。 今にも消えそうなMoonbow。 「ワォ!Janis!観てごらん!月夜の虹がでてるよ・・・。」 Janisの髪が月夜に照らされ光輝いていた。 僕はその髪にそっと触れる。 優しく優しく撫でるように・・・。 しばらくするとMoonbowは、静かに消えていった。 これでハワイ計画は中止だな・・・・・。 ---------Girls in 10 colors, To be continued
by oyassan1958
| 2008-05-09 18:45
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